マーメイドライン つづき

乙女ケーキとの差分を測るべき、いろんな面で。
伝えてしまったらおしまい、というのは、古泉×キョンとカヲル×シンジの差異とか、ToHeart―ONEラインにおける異性への好意のありかた、とか、そういう方面にも展開できるし。
モノローグであらかた説明してしまうことの是非は作品そのものの原理的なレベルにはあまり関与してこなくて、表面的でしかないと言っておこう。

ハレグウは読んでないけど、時代によって移り変わる告白イベントの意味あい、とかの話ができそうだなあ。

金田一蓮十郎『マーメイドライン』

もうちょっとライトな書評も入れていこうと思って。

マーメイドライン (IDコミックス 百合姫コミックス) (IDコミックス 百合姫コミックス)マーメイドライン (IDコミックス 百合姫コミックス) (IDコミックス 百合姫コミックス)
(2008/02/18)
金田一 蓮十郎

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んー、どのレベルで語るべきかが難しいなあ。
俺はこの人はこの本がはじめてなのでどう見定めていいのかわからない。
原則的にモノローグで話を進めてるね、とか、指摘してもしょうがないですし。
とりあえず人魚姫の話はよかったです。盟絵。

乙女ケーキとの差分を測るべきなんだろうなあ。

きづきあきらについて

ヨイコノミライ 1 完全版 (1)ヨイコノミライ 1 完全版 (1)
(2006/07/28)
きづき あきら

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この作家は近親相姦や同性愛、オタクサークルなど、題材のセンセーショナルなことがとりあげられることが多いのだが、実際のところ、そのような傾向とおなじくらい、ほとんど純情なまでに人と人との恋をはっきりとした意識をもって描いている。そして、そのどちらもが吐き棄てたくなるような俗悪さにもつながりうるだろう。しかし、正中線から微細にずらしたようなキャラクターの身体にセクシャリティを感じても、その性の描写がいったいどのような高みへと向けられているのかという問いを、短編集の、過剰なまでに太かった頃の描線にぶつけてみれば、この作家の声がもう少し聞き取れるようになるかもしれない。そう思ったなら、もう少しみんなこの作品『ヨイコノミライ』を、あるいは短編集シリーズを、素直な気持ちで受け止めなおしてみてください。このさい決然といっておく、俺はきづきあきらという作家が大好きだ。

中村九郎「神様の悪魔か少年」

神様の悪魔か少年 (Style-F) 神様の悪魔か少年 (Style-F)
中村 九郎 (2007/09)
富士見書房

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この人はディティールに凝り過ぎる人で、それは『樹海人魚』などではイメージでリリカル分とリニアにつながっていてとても美しいのだけど、この作品の場合は社会派風題材の装いをしていて、あとがきに書いてあったとおり過剰なリリカルは悪童の青春という領域に凝縮されているので、少し戸惑うかもしれない。だけどその先にあるのはやっぱり、身を引き裂かれるようなどうしようもないような、人の想いというものへの憧憬で、飛び立つような筆致がそれを青空へと導くんだ。そしてそうであるなら、社会というものへの少年の忸怩も真実さを帯びることができるのだろう。
天才。